キミのことがスキだから

ジャニーズ=アイドル=idol=偶像。ヲタ15年選手が、偶像崇拝理論と学術的観点から思うままに綴るブログ。カッコよく言ったものの、ただの戯言

ターゲット戦略

かつて母に「どうしてあと8年遅く産まなかったんだ」と言ったことがある。恥ずかしい話、そうすれば自担と同世代で、もしかしたら友達の友達が同級生で、、、なんて可能性もあったのではという能天気な発想からである。

しかしいざ同世代だったとして、果たして自担に興味を持っただろうか?
大人になった今だからこそ、正統派好青年だけどちょっとズレてる真面目な黒髪死守男子に惹かれているんだろうなと常々感じている。少クラを観てても他の子にはさほど興味が湧かない。例えば、茶髪でビジネスチャラ男の神宮寺くんが国民的彼氏と言われている理由がわからない。アンチではなく、年代世代によって嗜好が変わってきた故である。
と言ってはいるが、デビューする前のキスマイを応援していた時期もある。あのホスト時代のキスマイ、しかも前髪担当だった。あの頃はチャラチャラに憧れていたのだなと、嗜好の変化をまざまざと感じる。
 
今や供給過多なんじゃないかと思うほどテレビや雑誌でキスマイをよく見かけるが、デビュー前はチャラそうでオラオラなホスト風だったのはご存じの人も多いだろう。それがデビューしてみたら、自分から言わなくても心清らかな純朴な好青年に様変わりしていたのである。デビュー前と後でライブやイベントに足を運んでみて感じたのは、それによってファン層が変わったということ。デビューを期に担降りと新規というワードがこんなにも目まぐるしく飛び交うものかと痛感した程だ。
戦略としては致し方なかったのかもしれない。今の時代、万人受けするためには、好青年の方が勝つのだから。チャラホストよりも好青年。これも結局は、アイドル=偶像という発想の下に成り立っている。
 
常に理想を追い求め、その時そのタイミングで誰かに惹かれていく。一途に思い続けたり、好き嫌いを繰り返したり、ファンはアイドルと疑似恋愛しているのだ。
ファンのことを「同じ景色を見てきた侍の嫁」と言ったタッキー、ライブで夫婦漫才かの様にファンと掛け合う光一さん。揺るがない地位を確立した彼らは、アイドル=偶像の代名詞と呼べるのではないか。
 
最後に、ヲタにありがちな「誰担っぽいでしょう?」という一見自己満の質問も、言い換えると「どのタレントに釣られて惹かれたでしょう?」というアイドルの本質を突いたものなのかもしれない。