ゴールデンサークルとジャニーズ
サイモン シネックという米国のコンサルタントが、周りを動かすリーダーシップについて語る動画を見ました。
彼は、アップル社などの成功の秘訣を端的に語るのですが、そこで出てくるのが、「ゴールデンサークル」という、思考の過程と、アプローチの仕方。
一般的には、何を→どうやって→なぜ、というアプローチを取る。
この製品は素晴らしい
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デザインも良く、使いやすい
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だから買いましょう
しかし、これではダメなのだと言う。アプローチの順序を逆にしろと。
私達の信念は、世界を変えるということだ
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世界を変えるためには、デザインが良く使いやすい製品が必要
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こうして、素晴らしい製品が出来上がった
圧倒的に、後者の方が響きますよね。
これが示すことはつまり、人は、「何を」ではなく「なぜ」に心を動かされるということ。
ジャニーズも同じじゃないですか?
ここにカッコイイ男の子がいます
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歌も歌えてダンスも演技も出来る
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だから応援してください
という一般的なアプローチではないんですよ。
わたしの信念は、日本から世界のショービジネスに通用する人材を生み出すこと
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そのためには歌もダンスも出来るカッコイイ子が必要
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こうして、彼らが出来上がった
ジャニーさんって、"カッコイイ男の子が好きなヒト"に対してビジネスしてるつもり、一切ないと思うんです。
ジャニーさんの嗜好については色々言われており真相はわからないものの、仮に、わたしたちファンと同じように男の子が好きだとしましょう。
彼は、"自分が好きだ"と思うこと(=信念)を信じる人(=ファン)に対してビジネスしてるんです。
結果は同じに見えますが、プロセスが違います。
受け手の私達の気持ちも違います。
私達はいつでも、「なぜ」に突き動かされているんです。
だからジャニーズを信じている。
たまに変なジュニアもいるかもしれない
ジャニーさんのオキニのことが気に入らないかもしれない
でも離れていかないのは、ジャニーさんの「なぜ」を信じているからだと思うんです。
サイモン シネックの話を聞いたとき、目からウロコでした。
と同時に不安になったのが、そんな先駆者がいなくなってしまうときのこと。
たとえ彼に恩義があったとしても、彼と過ごしてきた時間が長かったとしても、
彼の意志を受け継げる人はいないと思うんです。
本人にそういう趣味嗜好がない限り。
数十年後のジャニーズはどうなっているんだろうか